特集 不妊症の治療--最近の焦点
卵管障害の治療—とくに卵管閉鎖症の手術療法
鈴木 秋悦
1
,
井上 正人
1
,
水本 弘
1
,
板倉 紘一
1
,
浜田 康生
1
,
三谷 仁
1
Shuetu Suzuki
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.107-116
発行日 1972年2月10日
Published Date 1972/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204557
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はじめに
近年,生殖機構にかんする研究が盛んに行なわれるにつれ,精子や卵子におよぼす卵管内因子の問題や,受精卵の初期分割発生過程における卵管分泌液の重要性などが明らかにされてきている。
第7回国際不妊学会でも,Blandauの受精卵の卵管内移動にかんする特別講演をはじめとして,2日間にわたる"卵管の病態生理"にかんするシンポジウム,あるいは,"性管内における性細胞の動態"についての討議などで,卵管の問題がクローズアップされた。
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