巻頭論文
性細胞のエイジングをめぐる最近の問題点—特に,その実験的研究について
鈴木 秋悦
1
,
井上 正人
1
,
水本 弘
1
,
板倉 紘一
1
,
浜田 康生
1
,
三谷 仁
1
,
伊藤 武夫
1
,
関 賢一
1
,
浜田 光磨
1
,
藤原 達司
2
Shuetsu Suzuki
1
,
Tatsuji Fujiwara
2
1慶応義塾大学医学部産婦人科教室
2慶応義塾大学電子顕微鏡研究室
pp.97-106
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204774
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はじめに
生体の老化と関連して,最近,エイジング(Aging)という言葉が盛んに使われてきている。エイジングとは,"年をとること"であり,"老化"とか"加齢"という訳語が当てられている。
生体の老化の本態に関しては,生物学的側面からは,分子レベルでのエイジングのしくみが,細胞とか個体の老化といかに関連しているかという問題として取り上げられ,次いで,動植物の細胞や細織での老化現象とホルモンとの相関々係などが焦点とされてきている。
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