図解 初心者のための手術理論 再建手術
卵管形成術
藤井 明和
1
,
淡路 英雄
1
,
小林 善宗
1
,
本田 育子
1
,
井上 正人
1
1東海大産婦人科
pp.839-843
発行日 1987年12月10日
Published Date 1987/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207703
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卵管性不妊の治療は1978年Steptoe and Edwardによる体外受精—胚移植(IVF-ET)の成功1)とその後の臨床応用以来,従来の手術療法に加え新たな段階に入った。しかし体外受精—胚移植の妊娠率は10〜20%と低く,また社会的,経済的諸問題などがあり,手術療法である卵管形成術が現在もなお治療の主体であることは事実である。
卵管形成術は1969年Swolinがマイクロサージェリーを導入して以来2),それまでのマクロサージェリーによる卵管形成術に取ってかわり著明な妊娠率の改善を見たこと,またその後Gomel, Winstonら3,4)による再疎通術の驚異的な妊娠率の報告などが続き,microsurgicalなアプローチは卵管形成術にとり必要不可欠のものとなった。
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