今月の臨床 産婦人科臨床の難題を解く─私はこうしている
II 不妊治療
【ART】
1.至適な卵巣刺激法とは?
田村 みどり
1
,
石塚 文平
1
1聖マリアンナ医科大学産科婦人科
pp.498-501
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101734
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1 はじめに
ARTおよび無排卵症に対する調節卵巣刺激(controlled ovarian stimulation : COS)は広く行われている.当院でも,IVFの標準的なプロトコールはlong法のGnRHアゴニスト併用下のゴナドトロピン療法である.今回,特にpoor responderや35歳以上の高齢患者,卵巣過剰刺激症候群(ovarian hyperstimulation syndrome : OHSS)のリスクの高い多嚢胞性卵巣(polycystic ovary : PCO),それぞれについてのCOSのプロトコールについてできるだけ最近の文献で,randomized controlled study(RCT)や規模の大きい試験の報告を参考に調節刺激法を検討した.
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