今月の臨床 不妊治療—ここが聞きたい
体外受精
1.Poor responderに対する卵巣刺激法は?
齊藤 英和
1
,
伊藤 真理子
1
,
太田 信彦
1
1山形大学医学部産婦人科
pp.1468-1470
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902749
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体外受精—胚移植は,不妊症を治療していくには欠かせない治療法となっているが,種々の原因のうちでもこの治療法に抵抗する症例もあり,今後これら難治性の不妊症症例に対する治療法の検討がなされていかなければならない.とくに,男性因子に対する治療が卵細胞質精子注入法によって大きく改善した今,注目は卵巣刺激をしても多数の卵胞が発育しない,いわゆるpoor responderに移ってきている.本邦では卵子を他人に供与することは認められていないため,必然的にこの問題は大きなウエイトを占めることになる.ここではpoor responderの考え方について述べてみたい.
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