今月の臨床 子宮頸癌の治療─現状と展望
子宮頸癌診療における画像診断の意義
今岡 いずみ
1
,
村上 卓道
1
1近畿大学医学部放射線医学教室放射線診断学部門
pp.801-805
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101383
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はじめに
子宮頸癌取扱い規約(以下,規約)では,FIGOによる臨床進行期分類に関して「……CT, MRIなどによる検査結果は治療計画決定に使用するのは構わないが,進行期の決定に際しては,これらの結果に影響されてはならない」と明記している.したがって,本疾患についてCTやMRIを用いた画像診断を論じるのは,本筋からいえば付録の部分であり,殊に進行期診断というのはFIGOに背反している.われわれ画像診断医がステージングに触れる場合,規約とまったく同じようには表現できないという前提があり,それは特にIIIbやIVaに顕著に現れる.これらの乖離も含めて,画像診断の実際に触れてみたい.
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