Japanese
English
論述
神経線維腫症1型に続発した悪性末梢神経鞘腫瘍の治療成績
Malignant Peripheral Nerve Sheath Tumor with Neurofibromatosis 1
生越 章
1,2
,
堀田 哲夫
1
,
山村 倉一郎
1
,
塩谷 善雄
1
,
今泉 聡
1
,
畠野 宏史
1
,
高橋 栄明
1
,
守田 哲郎
2
,
大塚 寛
2
Akira Ogose
1,2
1新潟大学医学部整形外科
2県立がんセンター新潟病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Niigata University School of Medicine
キーワード:
neurofibromatosis 1
,
神経線維腫症1型
,
von Recklinghausen disease
,
レックリングハウゼン病
,
malignant peripheral nerve sheath tumor
,
悪性末梢神経鞘腫瘍
Keyword:
neurofibromatosis 1
,
神経線維腫症1型
,
von Recklinghausen disease
,
レックリングハウゼン病
,
malignant peripheral nerve sheath tumor
,
悪性末梢神経鞘腫瘍
pp.597-602
発行日 1998年5月25日
Published Date 1998/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902434
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抄録:予後不良とされている神経線維腫症1型に続発した悪性末梢神経鞘腫瘍の治療成績を検討し,治療の問題点を考察した.症例は12例(男性6,女性6)で初診時年齢は15~60歳(平均35歳)であった.初回手術が腫瘍内または辺縁切除であった8例中7例は再発し,6例は転移を生じた.広範囲切除縁が得られた4例に再発はなかったが,2例が転移した.累積5年生存率は23%と不良であったが,皮下発生例には転移はみられなかった.予後改善のために医師患者双方とも神経線維腫症1型には悪性腫瘍が発生しうることを認識し,早期発見につとめるべきである.深部に発生した腫瘍に関しては,広範囲切除を行っても早期に転移を生じる傾向にあるため,強力な補助療法の開発が望まれる.
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