Japanese
English
症例
局所再発した悪性末梢神経鞘腫瘍の1例
Locally recurrent malignant peripheral nerve sheath tumor
宏洲 あさひ
1
,
向川 早紀
1
,
中馬 久美子
1
,
日野 治子
1
,
鑑 慎司
1
Asahi HIROSHIMA
1
,
Saki MUKOGAWA
1
,
Kumiko CHUMAN
1
,
Haruko HINO
1
,
Shinji KAGAMI
1
1関東中央病院,皮膚科(主任:鑑 慎司部長)
キーワード:
malignant peripheral nerve sheath tumor
,
悪性末梢神経鞘腫瘍
,
神経線維腫症
,
局所再発
Keyword:
malignant peripheral nerve sheath tumor
,
悪性末梢神経鞘腫瘍
,
神経線維腫症
,
局所再発
pp.505-508
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004519
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
80歳台,女性。家族歴,既往歴に神経線維腫症1型はない。20~30年前より右側腹部に小腫瘤を認めておりX−1年に腫瘤が3cm大まで緩徐に増大し,圧痛が出現した。X年に発赤および腫瘤の硬化をきたし受診した。マージンをつけず全切除したところ病理組織像で大小不同な核を有するS100陽性,CD34一部陽性の紡錘形細胞が密に増殖しており悪性末梢神経鞘腫瘍と診断した。その後通院を自己中断していたが,3年後同部位に紅褐色腫瘤が出現し,増大したため再度受診した。1cmマージンを付し全切除したところ,初発時と同様の病理組織像を示し,悪性末梢神経鞘腫瘍の再発と診断した。術後2年で局所再発や遠隔転移を認めていない。再発リスクが高い疾患であり,注意深い長期間の経過観察が要される。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.