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手術手技 私のくふう
膝前十字靱帯再建術後のクライオセラピーの効果
The Effect of Cryotherapy after Anterior Cruciate Ligament Reconstruction
大越 康充
1
,
大越 めぐみ
1
,
長崎 普也
1
,
小野 亜紀
1
,
橋本 友幸
1
,
山根 繁
1
Yasumitsu Ohkoshi
1
1函館中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hakodate Central General Hospital
キーワード:
anterior cruciate ligament
,
膝前十字靭帯
,
rehabilitation
,
後療法
,
cryotherapy
,
クライオセラピー
Keyword:
anterior cruciate ligament
,
膝前十字靭帯
,
rehabilitation
,
後療法
,
cryotherapy
,
クライオセラピー
pp.141-147
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902365
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抄録:本研究の目的は膝前十字靱帯再建術後に施行するクライオセラピーが関節内温度と臨床成績に与える影響を明らかにすることである.21例21膝を対象とし,prospective & randomised studyを行った.再建術は自家ハムストリング腱を用い,一皮切関節鏡視下にて行い,手術終了時に関節内の2箇所に温度センサーを留置し,計測した.術直後よりlcing system 2000(NIPPON SIGMAX CO., LTD.)を用い,冷却を行った.冷却は5℃(5℃群,N=7)および10℃(10℃群,N=7)の2種類で行い,48時間継続した.また,冷却を行わない群を対照群(N=7)とした.5℃群,10℃群においては術直後の低温期,つづいて温度上昇期そして恒温期の3相を呈した.対照群では低温期は存在せず,直ちに恒温(37.3±0.2℃)に達した.低温期における膝蓋上嚢内の温度は5℃群,10℃群でそれぞれ30.9±3.0℃,32.1±1.1℃でいずれも体温より有意に低かった(p<0.01).疼痛scaleと鎮痛剤投与回数は10℃群が対照群に対して有意に低かった(p<0.05).出血量は5℃群が対照群より有意に少なかった(p<0.01).
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