Japanese
English
論述
中高齢者に対する膝前十字靱帯再建術―その中期成績および適応について
Anterior Cruciate Ligament Reconstruction in Middle-aged Patients : Results of 2 to 5 Years Follow-up and Its Surgical Indication
小野 亜紀
1
,
大越 康充
1
Aki Ono
1
1函館中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hakodate Central General Hospital
キーワード:
ACL reconstruction
,
前十字靱帯再建術
,
middle-aged patient
,
中高齢患者
,
osteoarthritis
,
変形性関節症
Keyword:
ACL reconstruction
,
前十字靱帯再建術
,
middle-aged patient
,
中高齢患者
,
osteoarthritis
,
変形性関節症
pp.1375-1380
発行日 1998年12月25日
Published Date 1998/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902585
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:膝前十字靱帯再建術を施行された40歳以上の症例26例(平均46.1歳,40~61歳)の中期成績およびX線学的関節症変化について検討した.術後経過観察期間は平均3年1カ月(2~5年)であった.臨床成績は中期的にも良好に維持されており,半数の症例が術後も術前以上のactivity levelであった.また,IKDC最終評価で88.5%の症例がAまたはBであった.46.2%の症例において,X線学的に関節症変化の僅かな進行が認められたが,臨床上問題とはならなかった.これらの症例の術後activity levelは有意に高かった.中高齢者に対するACL再建術は侵襲の小さな手術と適切な後療法により良好な結果が得られると考えられた.しかし,activity levelの高い症例に対しては,スポーツ活動の回数や強度の低減を指導すべきと考えられた.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.