Japanese
English
論述
前十字靱帯再建術後の膝伸展制限に対する鏡視下手術
Arthroscopic Treatment for the Patients with Extension Loss Following ACL Reconstruction
山口 基
1
,
黒坂 昌弘
1
,
吉矢 晋一
2
,
黒田 良祐
1
,
水野 耕作
1
Motoi Yamaguchi
1
1神戸大学医学部整形外科
2明和病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe University School Medicine
キーワード:
anterior cruciate ligament
,
前十字靱帯
,
reconstruction
,
再建術
,
notchplasty
,
顆間窩拡大術
Keyword:
anterior cruciate ligament
,
前十字靱帯
,
reconstruction
,
再建術
,
notchplasty
,
顆間窩拡大術
pp.119-123
発行日 1996年2月25日
Published Date 1996/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908409
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抄録:前十字靱帯(ACL)再建術後の膝伸展制限は,重大な合併症の1つである.これらの症例の多くでは,膝最大伸展時に顆間窩で肥厚した移植腱のインピンジメントを認める.今回,ACL再建術後に膝伸展制限のある25例に対して,鏡視下に移植腱のdebridementと顆間窩の拡大を行い,その成績を検討した.術後,伸展制限は徐々に改善し,膝伸展角度は平均-11.6°から-2.9°と改善し,歩行時痛や跛行などの症状も消失した.ACL再建術後の膝伸展制限に対しては,可及的早期に,その主たる原因である移植腱のインピンジメントを解消することが重要であり,鏡視下に移植腱のdebridementと顆間窩の拡大を行うことは有効な治療法である.
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