Japanese
English
スポーツ傷害の予防・診断・治療 Ⅱ.部位別各論
5.膝
前十字靱帯再建術後リハビリテーション
-――機能回復とスポーツ復帰
Low leg performance and return-to-sport after anterior cruciate ligament reconstruction
宮崎 剛
1
,
坂本 拓己
1
,
鯉江 祐介
2
,
松峯 昭彦
1
T. Miyazaki
1
,
T. Sakamoto
1
,
Y. Koie
2
,
A. Matsumine
1
1福井大学整形外科
2福井大学医学附属病院リハビリテーション部
1Dept. of Orthopaedics and Rehabilitation Medicine, Faculty of Medical Sciences, University of Fukui, Fukui
キーワード:
ACL
,
reconstruction
,
rehabilitation
,
return to sports
Keyword:
ACL
,
reconstruction
,
rehabilitation
,
return to sports
pp.148-153
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei73_148
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は じ め に
前十字靱帯(ACL)再建術後のスポーツ復帰にはさまざまな要因が関連しているが,その要因は身体的機能と精神的機能に大別できる.特に身体的要因としては,下肢筋力および片脚hop testなど下肢運動機能が影響していると報告されている1).McHughらは術後5週の大腿四頭筋筋力が,以降の膝関節運動機能予測の指標になるとしているが2),単純な筋力だけではなくACL再建術後良好な膝関節機能の獲得には動作対称性,神経筋機能の獲得も重要である.
本稿ではACL再建術後スポーツ復帰についての文献的考察に加え,当施設で行っているACL術後リハビリテーションプログラムとスポーツ復帰について述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018