Japanese
English
論述
人工股関節後の関節位置覚の検討
Joint Position Sense after Total Hip Replacement
石井 義則
1
,
東條 猛
2
,
寺島 和浩
3
,
寺島 正二郎
3
Yoshinori Ishii
1
1新潟県立妙高病院整形外科
2新潟県立中央病院整形外科
3新潟大学工学部
1Myoko Prefectural Hospital
キーワード:
joint position sense
,
関節位置覚
,
hip joint
,
股関節
Keyword:
joint position sense
,
関節位置覚
,
hip joint
,
股関節
pp.137-140
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902364
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抄録:股関節内構成体の関節位置覚への影響をみる目的で,人工股関節置換術患者の置換側10関節と健側10関節の股関節位置覚を比較し検討した.方法は,屈曲30°,外転30°を指定角度とし,自動運動にてその角度を再現させ,誤認角度の大きさを比較した.計測には躯幹および大腿部にストラップで固定した電気角度計を用いた.その結果,誤認角度(平均±1標準偏差)は,屈曲が置換側;7.6°±3.1°,健側;5.1°±2.5°で有意差は認めなかった(p>0.05).また,外転でも,置換側;3.6°±1.9°,健側;3.8°±2.7°の誤認角度で置換側,健側で有意差は認めなかった(p>0.05).従って,股関節においては,関節内構成体に含まれるメカノレセプターは位置覚に関わっているものが少なく,股関節周囲の腱・筋などにあるメカノレセプターといった関節外要素に,大きな影響をうけている可能性が示唆された.
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