Japanese
English
論述
膝前十字靱帯再建術のリハビリテーション
Rehabilitation of the Anterior Cruciate Ligament Reconstruction
安田 和則
1
,
青木 喜満
1
,
黒沢 秀樹
1
,
富山 有一
2
,
大野 和則
1
,
平岡 正毅
1
,
計良 基治
1
,
大越 康充
1
,
田邊 芳恵
2
Kazunori Yasuda
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2北海道整形外科記念病院
1Department of Orthopaedics Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
前十字靱帯
,
anterior cruciate ligament
,
靱帯再建術
,
ligamentous reconstruction
,
リハビリテーション
,
rehabilitation
,
筋力訓練
,
muscle exercise
Keyword:
前十字靱帯
,
anterior cruciate ligament
,
靱帯再建術
,
ligamentous reconstruction
,
リハビリテーション
,
rehabilitation
,
筋力訓練
,
muscle exercise
pp.837-846
発行日 1988年7月25日
Published Date 1988/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907900
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抄録:独自の基礎的研究に基づいた膝前十字靱帯再建術のリハビリテーションプログラムを紹介した.これは術前期と,活動性の程度によって分けられた術後第1期から第6期の,計7つの時期に分けられ,最終的には競技スポーツレベルの活動性への復帰をめざしている.本プログラムは,大腿四頭筋に対して術後早期より70以上屈曲位での最大等尺性収縮訓練と膝伸展位近くでの大腿四頭筋・ハムストリングス同時最大等尺性収縮訓練を行わせるなど,種々の積極的な筋力訓練を取り入れている.本プログラムで治療した男11,女8,合計19人の,術後1年時における大腿四頭筋トルクの対健側比は男性83%,女性67%,ハムストリングストルクの対健側比は男性89%,女性67%であった.本リハビリテーションプログラムは術後の膝安定性の獲得を損なうことなく,筋力および可動域の獲得において従来のそれより優れた効果を認めた.
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