Japanese
English
特集 脊椎外科最近の進歩(第25回日本脊椎外科学会より)
棘突起縦割法椎弓形成術後の長期経過
Long Term Results of Double Door Laminoplasty Splitting Spinous Process
税田 和夫
1
,
黒川 高秀
1
,
中村 耕三
1
,
星野 雄一
2
,
竹下 克志
2
Kazuo Saita
1
1東京大学医学部整形外科
2自治医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, University of Tokyo
キーワード:
lamhloplasty
,
椎弓形成術
,
long term results
,
長期成積
,
activity of daily living
,
日常生活動作
Keyword:
lamhloplasty
,
椎弓形成術
,
long term results
,
長期成積
,
activity of daily living
,
日常生活動作
pp.531-536
発行日 1997年4月25日
Published Date 1997/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902162
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:頚椎の生体力学的機能の温存により,頚髄麻痺の再発を来さないという棘突起縦割法椎弓形成術のねらいが十分に達成されたかを検証するために,術後10年以上経過した61例のうち35例を検討した.術後の成績は,合併脊椎疾患の影響を含めた実際の上下肢機能をJOAスコアを用いて判定した.
短期成績では32例で麻痺の改善があった.その後に悪化した症例は9例で,その原因は腰部脊柱管狭窄症が多く,その他に胸椎黄色靱帯骨化症,上位頚椎腫瘤,頚椎捻挫などがあった.OPLLの骨化進展は9例中4例であったが,それによる麻痺の増悪はなかった.本法は,頚椎が原因の悪化は少なく,長期に安定した成績であった.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.