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特集 成人脊柱変形 手術手技の考えかた・選びかた
成人脊柱変形に対する矯正手術施行時における重要な点
Essential Points Regarding Corrective Surgery for Adult Spinal Deformity
金子 慎二郎
1
Shinjiro KANEKO
1
1藤田医科大学医学部脊椎・脊髄科
1Department of Spine and Spinal Cord Surgery, School of Medicine, Fujita Health University
キーワード:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
矯正手術
,
corrective surgery
,
骨切り術
,
osteotomy
Keyword:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
矯正手術
,
corrective surgery
,
骨切り術
,
osteotomy
pp.375-382
発行日 2021年4月25日
Published Date 2021/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201965
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成人脊柱変形に対して現状で行われているほとんどの矯正手術は,同時に,mobilityを失わせる固定術でもあり,「固定した範囲の代償能をなくす」ということでもある.したがって,固定をするからには可能な限りよいalignmentに矯正をすることが重要であり,もともと,代償能が低い高齢者に対しては特に重要な点である.高度な脊柱変形では,変形位での自然椎体間癒合を認めることが多く,矯正手術の基本は,しっかりとreleaseを行った後に,適切なalignmentに形取ったrodに脊椎を引き寄せることである.可能な限りよいalignmentへの矯正位を得るためのplanningとして,適切な高位で,適切な骨切りを選択することが重要であり,そのためには,それぞれの骨切り術(osteotomy)の特徴を熟知することが重要である.
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