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特集 成人脊柱変形Up to Date
第5章 トピックス
成人脊柱変形に対する矯正固定術後の冠状面アライメント不良
Postoperative Coronal Malalignment after Corrective Fusion for Adult Spinal Deformity
渡邊 慶
1
,
大橋 正幸
1
,
平野 徹
2
,
長谷川 和宏
3
Kei WATANABE
1
,
Masayuki OHASHI
1
,
Toru HIRANO
2
,
Kazuhiro HASEGAWA
3
1新潟大学医学部整形外科
2新潟大学地域医療教育センター・魚沼基幹病院整形外科
3新潟脊椎外科センター
1Department of Orthopedic Surgery, Niigata University School of Medicine
キーワード:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
矯正固定術
,
corrective fusion
,
冠状面アライメント不良
,
coronal malalignment
Keyword:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
矯正固定術
,
corrective fusion
,
冠状面アライメント不良
,
coronal malalignment
pp.881-887
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201759
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はじめに
成人脊柱変形(adult spinal deformity:ASD)では,特に矢状面アライメントの不良が患者立脚型QOL評価と相関し8,21),矯正手術によりQOL評価および運動機能が改善することが報告されており22,26),大きな注目を集めてきた.一方で,腰椎の生理的アライメント獲得のためには胸腰椎から骨盤を含めた長範囲固定を要することが多い.その結果,脊椎-骨盤における代償機能が失われ,手術後に冠状面アライメント不良(coronal malalignment:CM)による立位・歩行バランス障害を呈することがある10).
本稿では,ASD矯正固定術後のCMの原因およびその対策について述べる.
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