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あとがき
富田 勝郎
pp.394
発行日 2010年4月25日
Published Date 2010/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101720
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20年前に編集委員のお誘いを受けてから19年,いよいよ退職を目前にして,この「あとがき」が最後の仕事となった.
今,私の胸の内には正直なところ,「任務を終える」という到達感・解放感とともに,去りゆく者に共通の寂しさ・喪失感が交錯している.「蛍の光,窓の雪…」の意味もよくわからずに歌っていた幼い頃とは違い,今の自分は世の掟に従って,「いつしか年も過ぎ(杉)の戸を,開けてぞ今朝は別れ往く」という意味深長なフレーズに人一倍感慨深くなっている.
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