書評
『人口膝関節置換術―手技と論点』―松野誠夫,龍順之助,勝呂 徹,秋月 章,星野明穂,王寺享弘●編
津村 弘
1
1大分大・整形外科学
pp.371
発行日 2010年4月25日
Published Date 2010/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101719
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まず,大変面白い本である.
ここ10年ほど,人工膝関節置換術を巡っては,基礎研究,臨床研究,新機種の発表など話題に事欠かない.人工膝関節置換術の進歩に対して,日本の整形外科医が大きく貢献しているのは周知の事実である.この本は,同じ編集者たちで作成された『人工膝関節置換術―基礎と臨床』(文光堂)と対をなすものであり,主として手術手技に焦点を当てたものである.人工膝関節置換術の手術手技においては,現在はまさに百家争鳴の時代であり,多くの学会でディベートやクロスファイヤが企画され,呼び物となっている.このようなディベートを書物にしたものが本書である.
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