カラーグラフ 正しい外科切除標本の取り扱い方・11
胃の切除標本の取り扱い方
山村 義孝
1
,
小寺 泰弘
1
,
伊藤 誠二
1
Yoshitaka YAMAMURA
1
1愛知県がんセンター消化器外科
pp.141-146
発行日 2002年2月20日
Published Date 2002/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904767
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はじめに
『胃癌取扱い規約』1)の緒言に「本規約の目的は,患者情報,胃癌の原発巣と転移,手術療法,病理組織所見,薬物放射線療法などを,共通の基準で正確に記載することである.」と述べられている.共通の基盤に立って,初めて,複数の施設のデータを比較・集計することができ,診断技術や治療法の発達に結びつけることができる.
また,胃癌に限らず,悪性腫瘍の正しい診断には病理医の正しい判定が不可欠である.病理医の正確な診断を期待するためには,外科医はつねに適切な標本を提供するよう努めなければならない.
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