目で見る外科標準術式・26
肝門部グリソン鞘一括処理による肝左区域(肝左葉)切除
山本 雅一
1
,
高崎 健
1
,
大坪 毅人
1
Masakazu YAMAMOTO
1
1東京女子医科大学消化器外科
pp.205-210
発行日 2002年2月20日
Published Date 2002/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904777
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
グリソン鞘一括処理による肝切除は1986年に高崎ら1)が報告し,現在では広く認知された術式となってきている.グリソン鞘一括処理による肝切除は解剖学的であり,手技も平易である.肝葉切除だけでなく,肝機能不良例における肝亜区域切除,区画切除に至るまで応用範囲が広いことも特徴であり2),また術後の合併症も少ない3).消化器外科医にとっては基本的な手術手技と認識すべきと考えている.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.