Japanese
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初心者講座 食道検査法・2
食道切除標本の取り扱い方
How to Diagnose Esophageal Diseases (2)
井手 博子
1
Hiroko Ide
1
1東京女子医科大学消化器病センター外科
pp.237-240
発行日 1988年2月25日
Published Date 1988/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107923
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1.食道切除標本の開き方
食道が切除されるのは癌などの悪性疾患がほとんどなので,ここでは食道癌の切除標本の整理方法を中心に述べる.切除標本の開け方は,進行癌の場合は内腔に指を入れて病変のない軟らかい部分を選んで開き,全周性の場合はできるだけ中心部を避けて開く.一方,表在癌ではびらん型や微小癌の場合は外から触れても全くわからないことが多い.そこでわれわれは粘膜面を反転させて,内腔を直接観察しながら病変部を避けて切り開くようにしている(Fig. 1a, b).また標本に付いているリンパ節は術中所見を参考にして外し,番号別にホルマリン液入りのびんに入れ整理しておく.
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