カラーグラフ 正しい外科切除標本の取り扱い方・10
胃の切除標本の取り扱い方
嘉悦 勉
1
,
河村 正敏
1
,
高村 光一
1
,
丸森 健司
1
,
鈴木 恵史
1
,
草野 満夫
1
Tsutomu KAETSU
1
1昭和大学医学部一般・消化器外科
pp.5-10
発行日 2002年1月20日
Published Date 2002/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904742
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はじめに
外科医にとって摘出標本を正しく取り扱うことは適切な組織学的検索のみならず,evidencebased medicine(EBM)に基づいた治療成績の比較検討には必要不可欠である.
昭和大学医学部一般・消化器外科では切除標本の切り出し,組織標本の作製,診断までを以前は教室の研究室で行っていた.しかし,諸事情により今では固定標本の撮影までを研究室で,切り出し以後を病理検査室にお願いしている.多くの病院でも切除標本のホルマリン浸漬までが外科医の仕事で,その後を病理医にお願いしているのが一般的と思われる.そこで本稿では切除標本の取り扱い方のうち,当教室が行っている固定標本の撮影までについて述べる(図1).
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