文学漫歩
—谷崎潤一郎(著)—『春琴抄』(1933年,中央公論社 刊) 『吉野葛』(1931年,中央公論社 刊)
山中 英治
1
Hideharu YAMANAKA
1
1市立岸和田市民病院外科
pp.80
発行日 2002年1月20日
Published Date 2002/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904756
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編集委員の先生から,いつドクター・ストップがかかるかと思っていたこの連載も,早いもので1年続き,めでたく新年を迎えることができた.「文学漫歩」という御題を頂きながら,文学の内容には少ししか触れず,横道にばかり逸れていることに編集部が眼をつぶって下さっているお陰である.ごめんなさい,今年もはなから逸れまくりです.
新年には各劇場で能や歌舞伎の『三番叟』が演じられる.『三番叟』は祝賀の際の演目だそうで,先代の教授の盛大な退官記念パーティーの際には,有名な役者に舞って頂いた.白状すると,先輩が「サンバソウを数十万円で呼ぶらしいで」と言っていたのを,私は「ブラジルのサンバショーかぁ,えらい派手な出し物やなあ」と思い込んでいたのである.
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