病院めぐり
熊本赤十字病院外科
平田 稔彦
pp.1665
発行日 2001年12月20日
Published Date 2001/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904730
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わが国における赤十字の歴史は明治10年,田原坂(熊本)の戦いで知られる“西南の役”の戦火の中で,人道,博愛の熱い志を掲げた博愛社(日本赤十字社の前身)が母体となり,明治19年,ジュネーブ条約に加盟したのがその始まりです.このことにより熊本は日本赤十字社発祥の地といわれています.
当院は昭和19年4月,日本赤十字社熊本支部診療所として開設されました.その後,戦災で焼失という不幸に見舞われましたが,昭和25年には熊本赤十字病院として復興し,昭和50年,現在地に移転し,病床数480床の総合病院となり,平成11年3月には全面改築し新病院としてオープンいたしました.熊本市の東部,雄大な阿蘇を間近に望む一画にあり,日赤熊本県支部,血液センター,健康管理センターとともに日赤メディカルキャンパスを形成しております.人道,博愛,奉仕の実践という基本理念のもとに,救急医療,がん診療を中心とした高度医療,教育研修(臨床研修指定病院),地域連携,地球的視野で災禍を見つめた医療救援を基本方針として時代のニーズに応じた医療を積極的に展開しています.
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