病院めぐり
熊本赤十字病院泌尿器科
高野 信一
pp.718
発行日 1991年8月20日
Published Date 1991/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900425
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日本赤十字社の前身の博愛社は,熊本の地で生まれています.西南の役の際,即ち1877(明治10)年5月1日のことです.現在,日本赤十字社では,この5月1日を日本赤十字社創立記念日と定め,記念日としています.
日本赤十字社発足の地である熊本では,日本赤十字社熊本県支部は1887(明治20)年に成立しています.また熊本赤十字病院は1950(昭和25)年に熊本市水道町に開設されています.1953年の熊本水害や1969年の大洋デパートの火災等の救護では色々活躍していますが,病院が老朽化しまた手狭となったために,1975年熊本市東部の以前の熊本空港の跡地に新築移転,300床の総合病院として再スタートしました.その時に,熊本県で初めての組織された救急病院としての形態を整えた24時間オープンの救急医療を始めています.1978年には450床に増床し,1979年には三次救急対応の救命救急センターを併設して熊本県全域からの救急患者が集まるようになり,現在では20診療科の総合病院として活躍しています.またメディカルキャンパスと称する,同じ敷地内に健診活動を目的とした職員百数十名の健康管理センターが設立され,人間ドックやエコー検診を含む熊本県一円の健診を行っています.
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