連載 病院めぐり
高山赤十字病院
脇田 勝次
pp.902
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904687
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岐阜県の北部は古来より「飛騨」と呼ばれており,現在は1市3郡で構成され人口は約17万人です.周囲を山々に囲まれた盆地であり,特に東方には穂高連峰・槍ヶ岳をはじめとする北アルプスや,乗鞍岳,御岳などの3,000メートル級の霊峰が連なっています.江戸時代には幕府の直轄地,すなわち天領であった高山市は「小京都」とも称されており,春と秋の年2回行われる「高山祭」は日本三大祭の1つにも数えられています.
この高山市の南西部に位置する高山赤十字病院は,病床数540床,診療科17科,医師数63名で僻地中核病院・臨床研修指定病院の指定を受けています.また救急救命センター,介護老人保健施設,看護専門学校を併せ持つ飛騨地域唯一の公的基幹病院として,5個班の救護班を結成し,災害時に迅速に出動できる体制を整えています.7年前の阪神大震災時の出動は記憶に新しいところです.
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