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特集 胃全摘後の消化管再建—術式のベストチョイス
早期胃癌に対する下部食道括約筋・幽門輪温存胃亜全摘兼空腸間置術—特に生理機能評価について
Physiological assessments on lower esophageal sphincter and pylorus-preserving nearly total gastrectomy with jejunal interposition for early gastric cancer
富田 凉一
1,2
,
藤崎 滋
1
,
丹正 勝久
1
,
福澤 正洋
1
Ryoichi TOMITA
1,2
1日本大学医学部第1外科
2日本歯科大学附属病院外科
キーワード:
括約筋温存術
,
早期ダンピング症候群
,
逆流性食道炎
Keyword:
括約筋温存術
,
早期ダンピング症候群
,
逆流性食道炎
pp.699-706
発行日 2000年6月20日
Published Date 2000/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904126
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早期胃癌に対する下部食道括約筋(LES)・幽門輪温存胃亜全摘兼有茎空腸間置術と胃全摘兼有茎空腸間置術について,術後の逆流性食道炎と早期ダンピング症候群の発生を機能面から比較検討した.その結果,前者に比較して後者では逆流性食道炎と早期ダンピング症候群の発生が多く,LES長の短縮とLES圧の低下,下部食道のアルカリ逆流,再建空腸内容排出時間の短縮を認めた.また,血中ガストリン値が経口摂取前および摂取15分後ともに低値を示した.したがって,胃全摘兼有茎空腸間置術例よりもLES・幽門輪温存胃亜全摘兼空腸間置術はより生理的な術式と評価することができた.
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