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特集 胃全摘後の消化管再建—術式のベストチョイス
空腸パウチ・ダブルトラクト法
Jejunal pouch double tract reconstruction after total gastrectomy for gastric cancer
近藤 泰理
1
Yasumasa KONDOH
1
1東海大学医学部付属東京病院外科
キーワード:
胃全摘再建
,
ダブルトラクト法
,
パウチ
Keyword:
胃全摘再建
,
ダブルトラクト法
,
パウチ
pp.691-697
発行日 2000年6月20日
Published Date 2000/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904125
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ダブルトラクト法は食物の通過と貯留能を重視する術式であり,Roux-en Y法(R-Y)と小腸間置法の双方の利点を持つと考えられる.ダブルトラクト法はR-Yに比べて複雑な術式とはいえず,安全性の高い生理的な再建法であり,長期生存の期待される症例に対しては胃全摘後の消化管再建の第1選択術式でなければならないと考えられる.筆者らの行っている空腸パウチを作製したダブルトラクト法は器械吻合器の使用により手術時間が短縮し,R-Yに比べて血液学的検査に差がみられなかったが,術後の体重減少が少ない良好な結果が得られた.ダブルトラクト再建ならびにパウチ作製実施上のポイント,コツについて解説した.
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