Japanese
English
特集 胃全摘後の消化管再建—術式のベストチョイス
Pseudo fornixを有する胃全摘後His角形成pouch間置術
Reconstruction after total gastrectomy by the interposition of a double jejunal pouch with a Hisoid angle and pseudo fornix
池田 正視
1
,
上田 哲郎
2
,
山形 邦嘉
1
,
若林 峰生
1
,
岡田 啓二
1
,
馬越 俊輔
1
,
大橋 佳弘
1
,
高塚 純
1
,
柴 忠明
1
,
山口 宗之
2
Masami IKEDA
1
1東邦大学医学部第2外科
2東邦大学医学部付属佐倉病院外科
キーワード:
ヒス角
,
スドーフォルニックス
,
ダブルステイプリングテクニック
Keyword:
ヒス角
,
スドーフォルニックス
,
ダブルステイプリングテクニック
pp.709-717
発行日 2000年6月20日
Published Date 2000/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904127
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近年,早期癌の増加に伴い胃切除後に長期生存する症例が増え,胃全摘後のRoux-en Y型再建法にもpancreaticocibal asynchronyなどいくつかの問題点が指摘されている.現在,それを解決すべく,生理的再建法であるpouch間置術が多くの施設で施行されているが,逆流感やもたれ感などの愁訴が出現し,必ずしも良好なQOLが得られない症例が少なくない.筆者らは生理的再建法である通常のpouch間置術にdouble stapling techniqueを導入し,隔壁のないpouchとすることでHis角,pseudo fornixを持ち,食道へのアルカリ逆流の少ないpouch間置術を可能とし,術後QOLを向上しえた.手術手技とその特徴と意義について述べる.
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