Japanese
English
特集 胃癌治療のup-to-date—機能温存手術と縮小手術
機能温存手術
胃全摘後貯留能再建手術—二重空腸間置術
Jejunal pouch interposition after total gastrectomy
内田 雄三
1
,
野口 剛
1
,
久保 宣博
1
,
平岡 善憲
1
,
橋本 剛
1
Yuzo UCHIDA
1
1大分医科大学第2外科
キーワード:
胃貯留能
,
二重空腸間置術
,
胃全摘術
Keyword:
胃貯留能
,
二重空腸間置術
,
胃全摘術
pp.1281-1286
発行日 1996年10月20日
Published Date 1996/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902418
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胃全摘によって失われた機能のうち,手術によって再建できるものは,①食物が十二指腸へ通過するルート,②食物の貯留,撹拌,排出など胃袋としての機能,③食物への逆流防止機構などである.この失われた3つの機能を同時に代償する術式として,教室では二重空腸間置術を施行してきた.適応は長期生存が期待されうる症例で,寝たきりの生活を必要としない症例である.術式の要点は,①食道空腸端側吻合,②十二指腸胃端側吻合(手縫い),③十二指腸寄りに側々吻合,pouch形成(約5〜10cm),④口側のシングル空腸(約20〜30cm),⑤肛門側の空腸約10 cmを犠牲にして帯型の腸間膜茎を形成し,⑥空腸の端々吻合.体型に応じてpouchの長さを加減する.術式と手技の実際を述べた.
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