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特集 胃全摘後の消化管再建—術式のベストチョイス
幽門温存・迷走神経再建近位側胃亜全摘術
Pylorus preserving subtotal gastrectomy with vagorrhaphy
小棚木 均
1
,
伊藤 正直
1
,
小山 研二
1
,
小玉 雅志
2
Hitoshi KOTANAGI
1
1秋田大学医学部第1外科
2湖東総合病院外科
キーワード:
胃亜全摘術
,
幽門機能温存
,
迷走神経再建
Keyword:
胃亜全摘術
,
幽門機能温存
,
迷走神経再建
pp.727-733
発行日 2000年6月20日
Published Date 2000/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904129
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幽門温存近位側胃亜全摘術は,1)生理的経路での食物通過をはかり,2)十分な食物貯留空間を得,3)食物貯留能を保ち,4)食物の急速な十二指腸への排出を防止し,5)十二指腸液の代用胃への逆流を防止することを目的としている.通常の胃全摘とは,1)幽門輪から1.5cmの幽門を残す,2)迷走神経を切除後に吻合再建する,⑤リンパ節を郭清しないなどが異なる.本手術施行後には,胃全摘術後障害の多くが予防・軽減されることから,幽門および⑤リンパ節に癌が想定されない胃上部の癌に対して推奨されるべき術式である.
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