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特集 神経温存胃切除術
早期胃癌に対する胃全摘術―特に迷走神経・下部食道括約筋温存胃全摘兼J型空腸囊間置術
Vagal nerve and lower esophageal sphincter preserving total gastrectomy with jejunal J pouch inter: position for early gastric cancer
富田 凉一
1,2
Tomita Ryoichi
1,2
1日本歯科大学歯学部外科学講座
2日本大学医学部外科学講座外科1部門
キーワード:
走神経温存
,
下部食道括約筋温存
,
J型空腸嚢間置
,
胃手術後障害
,
病態生理
Keyword:
走神経温存
,
下部食道括約筋温存
,
J型空腸嚢間置
,
胃手術後障害
,
病態生理
pp.1347-1353
発行日 2003年10月20日
Published Date 2003/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101527
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機能温存縮小手術である迷走神経・下部食道括約筋(LES)温存胃全摘兼有茎J型空腸嚢間置術の有用性を,迷走神経・下部食道括約筋(LES)の非温存かつ空腸嚢を付加しない胃全摘兼有茎空腸間置術と術後の逆流性食道炎,早期ダンピング症候群,小胃症などの発生と生理機能を比較検討した.その結果,明らかに後者は前者よりそれらの発生,LES長短縮とLES圧低下,下部食道のアルカリ逆流などが多く,再建空腸内容排出時間の短縮(貯留能の低下)を認めた.したがって,迷走神経・LES温存胃全摘兼J型空腸嚢間置術は生理的な術式と評価することができた.
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