特集 薬物療法マニュアル
Ⅶ.併存病態の理解と薬物療法
4.消化器疾患
結腸憩室炎
宮北 誠
1
,
桜井 嘉彦
1
,
古川 潤二
1
,
石川 洋一郎
1
,
三井 洋子
1
Makoto MIYAKITA
1
1国立栃木病院外科
pp.449-451
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903915
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はじめに
大腸憩室疾患は増加傾向にあり,注腸造影検査での発見率は9〜15%である.本邦の大腸憩室1)は右側結腸に多く(72.8%),とくに39歳以下の若年者は93.3%が右側である.憩室の個数は単発例が32%,10個未満の多発例が47%であり,群発例もみられる.加齢とともに憩室個数は増加するが,経時的観察では左側型は右側型の約2倍の増加傾向を示す.男女比は1.8:1とやや男性に多い.欧米の憩室疾患は左側,ことにS状結腸に多く,男女比もほぼ同数である.
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