特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅴ.腹部・腰部
57.腹壁外傷
宮北 誠
1
,
山高 浩一
1
,
桜井 嘉彦
1
Makoto MIYAKITA
1
1国立栃木病院外科
pp.156-158
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902934
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
疾患の概念
腹壁外傷は,種々の鋭的および鈍的外力により発生し,腹壁の構成臓器の単純な外傷と,腹腔内臓器の損傷を伴うものとに分類される.重度外傷の80%以上は鈍的外傷によるものである.また,創傷の状態で,開放性と非開放性に分けられるが,腹部の非開放性(鈍的)損傷の半数以上が来院時に出血性ショックを伴うとされる.外傷の原因は,交通事故,墜転落,刺切創,銃創,その他である.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.