Japanese
English
特集 大腸の非腫瘍性疾患—外科医のための診療指針
結腸憩室症と結腸憩室疾患
Diverticulosis and diveriticular disease of the colon
北郷 邦昭
1
,
河相 開流
1
,
竹内 浩紀
1
,
坂田 秀人
1
,
辻 美隆
1
,
松木 盛行
1
,
浜田 節雄
1
,
平山 廉三
1
Kuniaki KITAGO
1
1埼玉医科大学第2外科
キーワード:
結腸憩室症
,
結腸憩室炎
,
憩室穿孔
Keyword:
結腸憩室症
,
結腸憩室炎
,
憩室穿孔
pp.1541-1546
発行日 1999年12月20日
Published Date 1999/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903974
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わが国において結腸憩室症は近年,飛躍的に増加している.憩室の存在そのものは治療の対象にはならないが,結腸憩室保有患者の30〜60%に便通異常,腹部鈍痛,腹部膨満感・不快感などの愁訴(憩室症)があり,10〜30%に急性憩室炎,穿孔,出血,狭窄,瘻孔形成などの合併症(結腸憩室疾患)がみられる.結腸憩室疾患は症状に応じて外科的治療が必要となる.
憩室炎・憩室出血は多くの場合保存的療法で経過を観察する.穿孔は他の大腸穿孔と同様,早急に治療を開始する必要がある.腸管狭窄や瘻孔形成では精査を十分に行い,炎症が治まってから待期的手術を行う.
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