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特集 切除標本取扱いガイドライン—癌取扱い規約に基づいた正しい取扱い法と肉眼所見の記載法
肝癌切除標本の取扱い(2)
How to treat surgical specimens of liver cancers
山田 晃正
1
,
佐々木 洋
1
,
今岡 真義
1
Terumasa YAMADA
1
1大阪府立成人病センター外科
キーワード:
肝癌
,
肝切除
,
病理
Keyword:
肝癌
,
肝切除
,
病理
pp.619-624
発行日 1999年5月20日
Published Date 1999/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903609
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はじめに
医学の発展は動物実験などの基礎研究により得られたデータもさることながら,実際の患者より得られた膨大な標本材料の詳細な検討の上に成り立つていると言っても過言ではない.中でも,手術により得られた標本は病態の把握には生きた材料であり,きわめて貴重なものである.したがって,切除標本を生体が持つあるがままの姿を保つよう正しく取扱い,正確なデータの収集・保管につとめることは外科医にとって課せられた義務である.
外科的な切除標本の大半は腫瘍(特に悪性腫瘍)であり,検体の取扱いについては病理学の成書1,2)に記載されている.また詳細は各「癌取扱い規約」に掲載されており,各々の取扱い規約に準じて処理された標本は臨床・病理組織学的データとして大切に保管・蓄積されることになる.
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