発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003116846
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再発肝癌に対する再肝切除の治療成績を検討した.対象は,再肝切除例70例であった.再切除時からの5,10年生存率は61,30%で,これらの初回切除時からの5,10生率は91,51%ときわめて良好であったが,再切除後5年以内に39%が死亡していた.再切除後の生存率に影響を及ぼす独立因子はT-Bil,肉眼型,細胞異型度,surgical marginの4項目であった.1つ以上の予後因子不良群の5生率は36%,4因子とも良好群の5生率は100%であった.無再発期間と再切除後生存率の間に相関を認めず,早期再発例でもスクリーニング検査,門脈造影下CT施行後にoperableと判断されれば,速やかに再手術を行ってよいと考えられた.また,多中心性発癌と肝内転移の鑑別が重要と思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2002