Japanese
English
特集 乳房温存療法の適応と実際
乳房温存手術標本の取扱い方法
Management of breast conservative surgical material
秋山 太
1
,
坂元 吾偉
1
Futoshi AKIYAMA
1
,
Goi SAKAMOTO
1
1癌研究所乳腺病理部
キーワード:
乳癌
,
乳房温存治療
,
乳房温存手術
,
病理
,
断端診断
Keyword:
乳癌
,
乳房温存治療
,
乳房温存手術
,
病理
,
断端診断
pp.63-67
発行日 1996年1月20日
Published Date 1996/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902187
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乳房温存治療の評価を正しく行うためには,断端の病理組織学的所見が重要である.断端癌陰性と一言で言っても,乳房温存手術標本の取扱い方法の違いにより,その内容には相当の違いがあることは想像に難くない.断端の診断には,断端の同定,乳管内病変の良悪性の鑑別診断,断端と癌巣との立体的位置関係の把握という作業が必要であるが,どの段階で間違えても断端の誤診につながる.われわれは,断端癌陰性であれば照射を併用しないという立場で乳房温存治療に取り組んでいるので,精度の高い断端診断が必要であり,全割による病理組織学的検索を行って,真実に近づこうとしている.
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