Japanese
English
特集 肝炎・肝硬変患者の消化器外科手術
肝癌手術
Surgical treatment for hepatocellular carcinoma in cirrhotic patients
島津 元秀
1
,
若林 剛
1
,
隈元 雄介
1
,
唐橋 強
1
,
都築 俊治
1
,
北島 政樹
1
Motohide SHIMAZU
1
1慶應義塾大学外科
キーワード:
肝炎
,
肝硬変
,
肝癌
,
肝切除
,
肝移植
Keyword:
肝炎
,
肝硬変
,
肝癌
,
肝切除
,
肝移植
pp.303-309
発行日 1996年3月20日
Published Date 1996/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902232
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高率に肝炎・肝硬変を合併する肝癌の外科治療においては,癌の進行度と同時に,併存肝病変の重症度が手術適応,術式を決めるうえで重要な因子である.従って術前の肝予備能の適切な評価と,術前後を通じて病態生理の把握・是正が必要であり,直接侵襲を受ける肝機能をはじめ,予備能の低下した諸臓器の機能を維持するためのきめ細かい管理が要求される.切除療法は腫瘍局在および肝機能の両面からの制約を受けるものの,適応があれば最も抗腫瘍効果の高い治療法である.肝癌に対する治療法の選択の幅が広がった今日,外科治療が一定の意義を有するためには,その根治性とともに低侵襲,安全性が求められている.
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