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特集 切除標本取扱いガイドライン—癌取扱い規約に基づいた正しい取扱い法と肉眼所見の記載法
胆嚢・胆管癌切除標本の取扱い(1)
Handling of surgical specimens of gallbladder and bile duct carcinomas
鈴木 昌八
1
,
馬場 聡
2
,
中村 達
1
Shohachi SUZUKI
1
1浜松医科大学第2外科
2浜松医科大学第2病理
キーワード:
胆嚢癌
,
胆管癌
,
肝切除術
,
膵頭十二指腸切除術
Keyword:
胆嚢癌
,
胆管癌
,
肝切除術
,
膵頭十二指腸切除術
pp.625-630
発行日 1999年5月20日
Published Date 1999/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903610
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はじめに
胆嚢・胆管癌はその解剖学的位置関係から周囲臓器への直接浸潤と肝十二指腸間膜方向への長軸進展を介して進行する1〜3).本疾患の適切な術式や治療成績に及ぼす要因を知る上で多施設の症例のsurveyが必要である.このため施設間で切除標本の取扱いに違いがあってはならない.正確な病理診断を得るためには切除標本の詳細な肉眼所見の記載を怠らないことであり,外科医が胆道癌取扱い規約に沿って切除標本を取扱う必要がある.
本稿では胆道癌取扱い規約4)に基づいた胆嚢・胆管癌切除標本の取扱い上の注意点について述べる.
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