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特集 癌診療ガイドラインの功罪
アンケート調査からみた肝癌診療ガイドラインに対する一般医(非専門医)の認識とガイドラインの問題点
Appreciation of generalists or family practitioners for guideline of the liver cancer by survey
佐々木 洋
1
,
山田 晃正
1
,
石川 治
1
,
今岡 真義
1
,
永野 浩昭
2
,
中野 博史
3
,
清水 潤三
4
,
大里 浩樹
5
,
國土 典宏
6
Yo SASAKI
1
1大阪府立成人病センター消化器外科
2大阪大学大学院医学系研究科消化器外科
3東大阪市立総合病院外科
4市立豊中病院外科
5市立堺病院外科
6東京大学大学院医学系研究科肝胆膵・移植外科
キーワード:
肝癌
,
肝細胞癌
,
ガイドライン
,
EBM
Keyword:
肝癌
,
肝細胞癌
,
ガイドライン
,
EBM
pp.491-498
発行日 2007年4月20日
Published Date 2007/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101203
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要旨:一般病院診療医(以下,勤務医)と個人診療医(以下,開業医)を対象として,肝癌診療ガイドラインの認識度と有用性に関するアンケート調査を行った.結果は以下のとおりである.(1)ガイドラインの存在を知っている医師は勤務医では74%であったが,開業医では48%に過ぎなかった,(2)ガイドラインは日常の診療において役立っているという意見は,役立っていないという意見を上回った,(3)ガイドラインにより治療方針に変化があったという意見は,変化がなかったという意見を上回ったが,その変化として「推奨をより強く進めるようになった」(開業医40%,勤務医48%)という意見が最も多かった,(4)ガイドラインが医師の裁量を拘束するという意見としないという意見はほぼ同数であったが,医療訴訟が増えるという意見は,増えないという意見を上回った,(5)開業医,勤務医ともにEBMの重要性を十分認識しているが(開業医74%,勤務医86%),日常診療へのEBMの取り入れ方は勤務医のほうが高い(開業医56%,勤務医82%).
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