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特集 エキスパートが伝える 消化器癌手術の流れと手術助手の心得
肝癌手術の流れと手術助手の心得
Hepatectomy for liver cancer with special reference to the role of surgical assistant:lessons learned from an expert surgeon
島津 元秀
1
Motohide SHIMAZU
1
1東京医科大学八王子医療センター消化器外科
キーワード:
肝癌
,
肝切除
,
手術助手
,
前方アプローチ
Keyword:
肝癌
,
肝切除
,
手術助手
,
前方アプローチ
pp.372-378
発行日 2010年3月20日
Published Date 2010/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102997
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要旨:肝切除においては,術野の維持,止血操作,頻回の結紮など,手術時に助手が能動的な役割を果たすことが多い.主として助手が行う肝内脈管の結紮は結紮点が動くと容易に裂けて出血するため,熟練した結紮技術が必要である.また,下大静脈損傷による大量出血などの術中偶発症では,助手は適切な止血の補助や血液吸引などを行って冷静に術者を助けねばならず,無事に手術を完遂するうえで助手の役割は大きい.
本稿では,前方アプローチによる右肝切除術の流れを示し,術野の展開と助手の役割について解説するとともに,術者,助手の心得,あり方について筆者の考えを述べた.
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