Japanese
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手術手技
胃全摘術における食道空腸吻合術のstapling techniqueとその工夫—食道切離端2点固定把持法
A useful technique for performing esophagojejunostomy using a stapling device
卜部 元道
1
,
溝渕 昇
1
,
西村 和彦
1
,
岩瀬 博之
1
,
榊原 敬
1
,
榊原 宣
1
Motomichi URABE
1
1順天堂大学医学部第1外科
キーワード:
胃全摘術
,
食道空腸吻合術
,
EEA
,
パーストリング
,
食道切離端2点固定把持法
Keyword:
胃全摘術
,
食道空腸吻合術
,
EEA
,
パーストリング
,
食道切離端2点固定把持法
pp.917-921
発行日 1996年7月20日
Published Date 1996/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902353
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はじめに
胃全摘術で食道空腸吻合を行うにあたって,合併症発生の予防と手術時間の短縮を図るため,EEA(自動吻合器)を用いることは通常の操作となっている.しかし,このstapling surgeryの合併症として,縫合不全ならびに吻合部狭窄の発生が5%前後あると報告されている1).この原因として,食道切除端にアンビル(EEA先端部)を挿入固定する際,発生するトラブルが挙げられている2,3).食道壁を損傷することなくアンビルを挿入することや,食道切断端をアンビルシャフト(先端部中軸)へ確実に固定するに当たってはいくつかの問題点がある.そこで,食道切断端へのアンビル装着操作を中心に,われわれが行っている工夫とその手術手技について述べたい.
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