Japanese
English
特集 消化管癌機能温存手術のすべて
II. 各論
2. 胃
3)胃全摘術・空腸パウチ再建
Creating a jejunal pouch after total gastrectomy
辻 敏克
1
T. Tsuji
1
1金沢大学消化管外科学
キーワード:
胃全摘術
,
空腸パウチ作製
,
QOL
Keyword:
胃全摘術
,
空腸パウチ作製
,
QOL
pp.47-50
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_47
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
胃全摘術は胃の機能がすべて失われるため,胃の手術の中でもっとも重篤に胃切除後症候群が出現し,患者の生活の質(QOL)を著しく低下させる.空腸パウチ作製術は有用性を示すエビデンスレベルの高い報告がなされており,胃全摘後の患者のQOL低下を軽減する唯一の術式である.パウチ作製に伴う合併症が懸念されるが,小さなパウチを作製することで回避できる.2022年には保険収載されており,標準術式へ今後発展していくことを期待したい.
© Nankodo Co., Ltd., 2023