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特集 消化器外科術後合併症の治療戦略―私たちはこのように治療している
胃全摘後食道空腸縫合不全
Anastomotic leakage of esophago-jejunostomy after total gastrectomy
藍原 龍介
1
,
持木 彫人
1
,
桑野 博行
1
Ryusuke AIHARA
1
1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学
キーワード:
胃全摘術
,
縫合不全
,
診断
,
治療
Keyword:
胃全摘術
,
縫合不全
,
診断
,
治療
pp.1583-1587
発行日 2006年12月20日
Published Date 2006/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101651
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要旨:縫合不全は胃全摘術後にある一定の頻度で起こり,ときに重篤化する.術前,術中の十分な配慮が必要であることは言うまでもない.術後は縫合不全を念頭においた十分な観察が必要である.診断は,理学所見はもとよりドレーンの性状,血液検査,上部消化管造影,腹部超音波検査,腹部CT検査を用い総合的になされる.治療の基本は絶飲食と高カロリー輸液,適切なドレナージである.通常は,時間を要するが保存的に軽快する.ただし,病状の変化に応じた対応が要求され,ときとして重篤化するサインを見逃さない注意深いフォローが必要である.
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