Japanese
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特集 術中肝エコーのABC
肝内小病変の鑑別診断のポイント
Intraoperative ultrasonography for the differential diagnosis of small nodules in the liver
川内 章裕
1
,
伊藤 洋二
1
,
草野 満夫
1
Akihiro KAWAUCHI
1
1昭和大学医学部外科
キーワード:
術中エコー
,
肝内小病変
,
カラードプラ
,
肝生検
Keyword:
術中エコー
,
肝内小病変
,
カラードプラ
,
肝生検
pp.561-570
発行日 1994年5月20日
Published Date 1994/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901538
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術中エコーにおける肝内小病変の鑑別診断上の留意点について述べた.肝内小病変でも腫瘍径が2cm以上の症例は術中エコーにて特徴的所見が得られることが多いが,腫瘍径が2cm以下になると特有な超音波所見がみられず,診断に苦慮することがある.このような症例に対しては,積極的に術中針生検あるいは楔状切除を施行し,迅速組織診断を行うことが望ましく,また,術中生検でもはっきり診断がつかない場合でも,できる限り術中エタノール注入療法を行い,加療に努める必要がある.近年,肝腫瘍の鑑別診断に広くカラードプラが用いられるようになったが,術中に超音波造影剤を使用することにより,高い造影効果が認められたため,今後,肝内小病変の鑑別診断にカラードプラは必須の検査手段になるものと考えられる.
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