Japanese
English
特集 術中肝エコーのABC
術中エコーに必要な器具と知識
Intraoperative sonography : application and technique
羽木 裕雄
1
,
跡見 裕
1
,
立川 勲
1
Hiroo HAGI
1
1杏林大学医学部第1外科
キーワード:
術中エコーの歴史
,
探触子の形状
,
探触子の特性
,
走査時の工夫
,
術中専用探触子
Keyword:
術中エコーの歴史
,
探触子の形状
,
探触子の特性
,
走査時の工夫
,
術中専用探触子
pp.543-548
発行日 1994年5月20日
Published Date 1994/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901536
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消化器領域における超音波検査の普及はめざましく,臨床応用がなされて半世紀を経た今,リニア電子スキャンによるリアルタイム画像が安価で簡単に得られるようになった.1970年代後半からは肝胆膵疾患を中心に術中エコーが施行されるようになり,特に肝臓外科においては欠くことのできない手技となっている.
術中エコーに用いられる探触子は走査がしやすく,かつ小型であることが望ましい.周波数は5.0 MHz〜7.5 MHzに設定されており,近距離分解能を高めるように工夫されている.
実際のスキャンに際しては,見落としのないように対象臓器全体をくまなく検索し,病変部と脈管系との位置関係を正確に把握することが重要である.走査しやすい体位を考えて皮膚切開をおくだけでも手術時間の短縮がはかれる.様々な工夫を凝らし,検査のための検査に終わらせないことが大切である.
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