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特集 内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)
アンケート調査からみた食道・胃静脈瘤に対するEVL,硬化療法の選択
Choice of EVL or sclerotherapy for esophago-gastric varices according to surveillant study
萩原 優
1
,
中野 末広
1
,
長岡 至朗
1
,
岡野 亨
1
,
岡田 孝昭
1
,
森久保 雅道
1
,
赤石 治
1
,
林 淳他
1
,
大塚 恒博
1
,
中山 義昭
1
,
長谷川 晃一郎
1
,
木村 正之
1
,
山口 晋
1
,
柳川 忠二
2
1聖マリアンナ医科大学第1外科
2聖マリアンナ医科大学東横病院薬剤部
キーワード:
食道静脈瘤
,
胃静脈瘤
,
内視鏡的静脈瘤結紮術
,
内視鏡的静脈瘤硬化療法
Keyword:
食道静脈瘤
,
胃静脈瘤
,
内視鏡的静脈瘤結紮術
,
内視鏡的静脈瘤硬化療法
pp.473-478
発行日 1994年4月20日
Published Date 1994/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901525
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第17回食道静脈瘤硬化療法研究会開催(1994年1月18日)に際して,非観血的治療のなかでも特に注目されている内視鏡的静脈瘤結紮術(以下,EVL)の現況を把握するために,食道静脈瘤硬化療法研究会施設会員にアンケート調査した.その結果,67%の施設ですでにEVLを施行しており,安全性,簡便性,合併症が少ない,などが評価されていることがわかった.特に,初回治療例で肝機能が悪い症例にも適応があるとの回答を得た.しかし,EVL単独では90%以上の施設が無理とし,硬化療法との併用療法を考えている.胃静脈瘤に対するEVLは,現在では22%の施設で施行しているにすぎず,手技の改良により今後増加してくるだろう.EVLの普及により,食道静脈瘤に対する非観血的治療領域はますます広がりつつある.
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