Japanese
English
特集 食道・胃静脈瘤攻略法
EIS (内視鏡的食道・胃静脈瘤硬化療法)
Endoscopic injection sclerotherapy for esophago-gastric varices
橋爪 誠
1
,
田上 和夫
1
,
森田 真
1
,
富川 盛雅
1
,
御江 慎一郎
1
,
津川 康治
1
,
太田 正之
1
,
杉町 圭蔵
1
Makoto HASHIZUME
1
1九州大学医学部第2外科
キーワード:
食道静脈瘤
,
胃静脈瘤
,
硬化療法
Keyword:
食道静脈瘤
,
胃静脈瘤
,
硬化療法
pp.151-155
発行日 1998年2月20日
Published Date 1998/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903097
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食道・胃静脈瘤の内視鏡的硬化療法による治療戦略について述べる.急性出血例は硬化療法の絶対的適応で,止血率はほぼ100%と良好である.待期予防例の肝機能良好例では手術療法と治療成績に有意差はなく,侵襲の少ない硬化療法を第一選択と考える.手技的には食道静脈瘤も胃静脈瘤においても静脈瘤の完全消失を治療目標とする.3か月毎の内視鏡検査による定期的経過観察が重要であり,発赤所見を伴う小血管の出現がみられた際には必ず追加治療を行う.当施設での10年累積静脈瘤非出血率は84.2%と良好な成績が得られている.また,上部消化管出血による死亡は2.7%である.以上より,硬化療法は食道・胃静脈瘤患者の治療の第一選択と考える.
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